1st single
01 あの角をまがれば
02 She said
03 One day in may
04 あの角をまがれば -The beauty remix-
¥1,000 (税抜 ¥952)
KIPP-001 / Kippis label.
約2年以上の構想期間を経て、昨年11月にベールを脱いだchris van cornell。
後藤大輔が中心となり、多種多様なシーンで活躍する手練が集っただけあって、その音世界は実にきらびやかさを持っている。
フォーク、ポップス、オルタナティブ、エレクトロニカといったファクターが幾重にも積み上げられ、独創的な"フォークトロニカ"が形象化されているのだ。また、メインとなるパートはあれど、自由なイマジネーションで楽器を持ち替え、多面的に展開するサウンドも魅力的。純粋に思い描いた音を奏でることを追い求める姿は、理想的なバンドのスタイルとも言えるだろう。
そんな彼らが発表するシングル『hand in hand』は、今のchris van cornellを端的に表したモノになっている。
後藤と加藤はるかによるハーモニーを軸にしながら、牧歌的なサウンドが展開される「あの角をまがれば」、軽快かつ甘美なフレーズがとろけるようなニュアンスを醸し出す「She said」、まどろみを誘う気だるさに心を奪われ、安らぎのひとときを生み出してくる「One day in may」に、初ライヴでも共演を果たしたThe Beautyによる魅惑的な「あの角をまがれば」のリミックスを含めた計4曲。
既存の枠組みを飛び越えて、妙なる音色を奏でる彼らの第一歩。その純度の高い情感を、心ゆくまで味わえるはずだ。
text ヤコウリュウジ